2025年7月31日に第1期エリアがオープンした「国家鉄道博物館」。
朝の開館9時半に突撃し、柴電工場(ディーゼル工場)の見学を終え、ちょうどやってきた休日限定乗車体験の藍色のディーゼル客車「藍皮仔」のお姿を拝見したところで。
がぁこさんが次にやってきたのは、敷地の東端にある「大禮堂(講堂)」。
講堂内はガンガンに冷房が効いているので、休憩している人多数。写真は撮れてないけど、午後から屋内マーケットを開催するみたいで、準備の真っ最中でにぎやかだった。
講堂内は集会などに使われる舞台付きのホールの奥が二つに区切られていた。手前は現在は売店になっていて、奥の従業員食堂は当時の従業員さんたちの生活について紹介する常設展の会場になっていた。
食堂には調理器具とかも残されていて、中華鍋の中に料理の映像が流れるモニターが設置してあったり、野菜を切る音が流されていたりとか、昔の様子が想像できるような仕組みがあちこちに施してあったりして、見ていて楽しい。
食品模型で当時の食卓の様子が再現されているテーブルもあって、なんだか見ているとお腹が空いてくる。
最初に行った10時半過ぎには、売店にすでにお弁当が到着してるようだったけど、まだ早いのでこの時はパスした。台湾鉄道の駅弁かと思ったが、レジの奥を見ると別のお弁当屋さんが納品されている様子だった。
ついでに売店のグッズコーナーを見ると、多彩な鉄道グッズにむちゃくちゃときめいた。
とくに、博物館のオリジナルグッズの、日本統治時代の台湾鉄道の各駅のロゴマークが描いてあるトートバッグが可愛かった! これはお土産屋自分用に最適だと思う。
グッズを見た後は、いったん他の展示エリアに向かったのだけど、やっぱりお弁当が気になって、どうしようかなあと悩んでいると、11時過ぎにとある展示エリアでボランティアスタッフのおばさまに、「8月の限定弁当が11時半から販売開始よ!」と声を掛けられた。
ここでおすすめされたのも縁だと思い、いそいで講堂の売店へ。
売店のカウンターにはずらりと排骨便當(スペアリブ弁当)とほかの普通のお弁当が並んでいたが、開幕記念の8月の休日限定弁当とやらの姿は見当たらない。
スタッフの方にお伺いしてみると、開幕記念の休日限定販売の食堂弁当は、売店の入口で11時半から販売が始まるとのこと。
スタッフの方は一緒に売店の入口まで出てきてくださり、列を見てこう教えてくださった。
「100個届く予定で、1人2個までです。いま(並んでる人が)30人くらいなので、買えると思いますよ」
この時11時15分ごろで、あと15分も並ぶのか……と、ちょっと日和って「排骨便當でもいいなな…」と思いそうになったけど、悩んでる間にも次々と行列に人が増えていくのを見て、「開幕期間限定、8月の休日限定、いましかない」と思い直し、やっぱり並ぶことにした。
並んでいると、別のスタッフの方が列の整理にでていらした。
この方の説明によると、開幕限定食堂弁当の詳細は以下の通り。
8月の休日限定弁当は、1個180元。このお弁当は台湾鉄道の台北弁当工場の製造で、ホンモノの台鉄弁当。100個の予定だったが、この日は110個届くことになった。これから整理券を配布する。1人2個までなので個数の枚数の整理券を受け取ること。限定弁当のご飯は白米ではなく、宜蘭の鴨賞(鴨肉の燻製)の炒飯。おかずは従業員食堂で出されていたおかずを再現したもの。メインはネギだれをのせた鶏肉と叉焼。
私が受け取った整理券は52番。
11時半に販売が始まって、私がお弁当を受け取った時には11時40分過ぎになっていた。レジの横に置いてあった段ボール箱は、まさしく台湾鉄道のもので、テンション上がる。
未だほんのり温かいお弁当を受け取って食べる場所を探すと、講堂内のテーブルは全部埋まっていて、座るところがない。
外に行くしかないかしらと、外に出てみると、すぐ目の前に、ちょうど体験乗車の藍色の客車がこちらに向かってきた。うわ、ラッキー!
急いでお弁当さんと藍色の車両を一緒に撮影。さらに台湾鉄道の駅弁らしさがでて、ライトな鉄子のがぁこさん、大満足である。
しかし、外は灼熱地獄で、こんなところではやはりお弁当食べるのはキビシイ。
もう一度講堂の中に戻ってぐるぐる歩いて座れそうなところを探すと、舞台の前に並べてある椅子がひとつ開いていたのでそこで食べることにした。
ふたを開けて、いざ、いただきます!
最初は鶏肉。ぱっと見た時の予想より、お肉がデカくて食いでがあった。うれしい誤算。
チャーシューは普通に美味しい。食感はちょっと固めだけど味付けはヨシ。
そして、炒飯。これ美味しい! ちょっと冷めてきて油っぽさがでてきてたけど、鴨肉(ダックね)の燻製が炒飯にこんなに合うなんて。うまうま~~!!
開館から2時間あまりずっと歩きっぱなしでお腹が無茶苦茶空いてるのもあって、ものすごく美味しく感じたわ!
台北駅で高いほうの排骨便當が1個100元なので、食堂弁当の180元は高いと思ったけど、お肉の量とか珍しい食材使ってることを考えたら、まあまあアリなのでは。
もしも9月以降にも休日限定の台湾鉄道の駅弁が登場するなら、また食べに来たいなあ。継続してくれないかしら。
ともあれ、8月はあと2回週末があるので、もしこの記事を目にして興味がわいた方で、ちょうど台北に滞在している方は、ぜひお試しください。
ごちそうさまでした♪
国家鉄道博物館 第1期エリア開幕参観記④につづく~
国家鉄道博物館(MAP)
住所:台北市信義區市民大道五段50號
時間:09:30~17:00(最終入場16:30)、月曜休館(祝日は開館、翌日休館)
入場料:「柴電工場常設展」だけ100元、そのほかは無料で参観OK
https://www.nrm.gov.tw/Default.aspx