「嘉義市立美術館」の建築美を堪能したがぁこさんは、そのまま目の前の中山路を渡って「嘉義文化創意産業園区」にやってきた。
ここは台北の「華山1914文化創意産業園区」と同じように、元酒造工場だった建物をリノベーションした文化複合施設。
地図では「旧嘉義酒廠」となっているが、それは戦後に改名してからの名前。資料によると、元をたどると日本人の明石初太郎が1916年(大正5年)に台中と嘉義で設立した「大正酒造株式会社」が前身だったとのこと。
台湾総督府が1922年(大正11年)に酒やたばこなどの専売制を施行した際に「大正酒造株式会社嘉義工場」は接収されて、台湾総督府専売局台南支局嘉義分局の管理下となり、さらに1924年(大正13年)に専売局嘉義分局に移管された、とある。
戦後は「嘉義酒廠」と改名されて、増改築などを経ながら、工場が郊外に移転する1999年まで紹興酒や高粱酒などを製造していた。ほぼ完全な姿で工場の施設が残っていて、2003年に嘉義市の歴史建築に指定されている。
美術館の方から園区に入っていったけど、入口から見ただけでもとても広かった。中央の通りをはさんで工場の建物が並んでいるけど、通りの奥が見えないくらい広い。
地図を見ると建物は十何軒もあるみたい。アーティストのアトリエとか、工芸家の工房、イベントスペース、カフェなんかが入居してるらしい。
とりあえず、古き良き美しい工場の建物を愛でながら、ぶらぶら歩いてみた。
こちらはB棟の包装工場。建設は1937年。昔の学校の建物っぽくて可愛い。。
これは1930年建設のE棟のボイラー室の煙突ね。つる草に覆われて……なんて素敵なたたずまい。
E棟の違う角度。
そしてお向かいにある大きなタンクは、お米のタンクらしい。
タンクのお隣の赤レンガの建物はV棟。1924年に建てられた「酒精倉庫」で、のちに「中間試験場」になったそうだ。
こちらはI棟で、1937年建設の機械修理及び木工場。外に席が置いてあって、中がお洒落ショップになってた。
園内で観光客がふらっと入ってお買い物できそうな場所ってここだけっぽかった。園内のメイン施設と思われる。土日には賑わうのでは。
こんな感じで、嘉義駅側からもう一方の端まで園内を散策した。お店は特に入らず、ただ外から建物を愛でただけだけど、よき。古い工場の建物、ラブ。
駅前でふらっと立ち寄りやすいので、古い建物好きな方に超おすすめ。
この素敵なたたずまい、行政がいつまでも残してくださるといいなあ。
2022年12月2泊3日嘉義の旅12-DAY1-12につづく~
嘉義文化創意産業園区(MAP)
住所:嘉義市西區中山路616號 (嘉義舊酒廠)
時間:屋外は24時間、店舗などは各施設による
ここまでの散策ルート(MAP)
※体験記の内容と現地の現況は異なる場合があります。
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