2022年12月2泊3日嘉義の旅10-DAY1-10嘉義市立美術館(旧台湾総督府専売局嘉義支局)の建築美に萌え♪

2025/11/05

台湾の観光 台湾ひとり旅記 台湾中部 嘉義市

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宿にチェックインして、お部屋に入ってほっとひと息ついたがぁこさん。

ほんのちょっとベッドでごろごろしつつ、時計を見ると15時半。

このまま夕食の時間までのんびりしてもいいんだけど、なんか思ったより本日の予定が巻きで進んじゃって、時間があるわね。

地図は……っと見れば、歩いて5分の駅前にある「嘉義市立美術館」って、17時までじゃん。明日以降と思ってたけど、今行っちゃおうかな。時間もったいないし。

足腰の疲れも、まあ何とかなりそうだし。よし、出かけよう!

というわけで、やってきた「嘉義市立美術館」。

がぁこさん的にここの鑑賞目的は、アートの展示品にあらず。萌えポイントは、歴史的建造物としての建物本体だ。

美術館の建物は3棟ある。

ひとつめのA棟は、ホステル前の道をまっすぐ進んだ突き当りの三叉路の角に、最初に見えるベージュの建物。角に面した面がカーブを描いていて、とても優美だ。


この建物の前身は日本統治時代の1936年(昭和11年)建設の台湾総督府専売局嘉義支局の庁舎で、嘉義市の市定古跡に認定されている。

設計は当時台湾総督府専売局の技師だった梅澤捨次郎。この方は、台南の林百貨や、台南警察署(現・台南市美術館1館)、台湾総督府専売局松山煙草工場(現・松山文化創意園区)などを設計した建築家だ。

外壁に細かい溝が入ったタイルが張られているところは、林百貨や台南警察署と同じ。台北北投の窯で製造されたこのタイル、他の建築家の同時代の建物にもよく使われているので、みなさんもぜひ建物鑑賞をするときに気にしてみてほしい。


専売局の建物の奥に位置するB棟は1980年代建設のタバコや酒の倉庫。表からは見えない。

B棟の隣のC棟は、専売局庁舎から見ると広場を挟んだ隣の黒瓦屋根の倉庫で、1954年建設の酒類倉庫。

B棟とC棟をつなぐガラスの吹き抜けが特徴的なエリアは、美術館設立のために新しく作られたD棟になっている。


美術館はこれらの新旧の建物が組み合わさって、コの字型を形成している。チケット売り場はD棟にあるので、ここから入場する。

D棟のハイライトといえば、この吹き抜けのホールだろう。


天井にはかつて「木都」と呼ばれた嘉義にふさわしく、贅沢に木材が使われている。本当に美しい。外に面した壁はガラス張りになっていて、吹き抜けをより開放的に演出している。

上の階に上がって吹き抜けの外を見れば、黒瓦屋根の倉庫・C棟の様子がよく分かる。


C棟の中の展示室はこんな感じ。天井の梁が渋くていいわね。


そして最後は、A棟の専売局の庁舎にやってきた。A棟は展示スペースというよりは、イベントスペースや物販系に使われているようだった。


それはともかく、A棟のポイントは、なんといってもレトロ美しい建築美。

とくにこの階段の吹き抜けとか。手すりの曲線、手すりの格子の透かし、丸窓、どれをとっても素敵じゃないですか? 


1階にはカフェもあった。中を覗いてみたけど、ここもすごい素敵な雰囲気。時間があったら、ゆっくりお茶するのもいいかも♪


カフェや書店などの商業施設は美術館のチケットなしでも利用できるみたいだったので、建物の雰囲気を楽しむだけなら、美術館の方の見学はショートカットしてもいいかもしれませぬ。

さて。

15時45分ごろ入館して、アート作品はほとんど見ないで、建物を中心に少し急いで見学して、A棟からでてきたところで16時10分ごろになっていた。

ここまできたら、道を渡った向かいの文化施設も覗きに行くことにしましょう!



2022年12月2泊3日嘉義の旅11-DAY1-11につづく~


嘉義市立美術館(旧台湾総督府専売局嘉義支局)MAP
住所:嘉義市西區廣寧街101號
時間:09:00~17:00、月曜休館
入館:50元

ここまでの散策ルート(MAP)


※体験記の内容と現地の現況は異なる場合があります。

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日本産がぁこの台湾日記。台湾が好き。 やって来た来た、いとしくて、こいしい、台湾。 勉強して、食べて、遊んで、旅して。勢いだけで、突っ走る元OL留学生、今日も台湾をゆく。2011年台湾の大学の学士課程に留学、2017年台湾の大学の修士課程卒業、台湾で社会復帰。2024年4月よりBloggerでブログ開設。 旧ブログはこちら↓ https://taiwanitoshikoishi.localinfo.jp/

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