北門駅向かいのロータリーから続く共和路を抜けると、表通りの林森東路を渡った先に木造の日本家屋が何軒も並んでいるのが見える。
この日本家屋群は、日本統治時代の1914年(大正3年)に完成した嘉義製材所で働く職員のために建設された台湾総督府営林局の職員宿舎だった建物。1943年(昭和18年)までの間に幾度かに分けて建設されたとのこと。
修復・復元を経て現存しているのは65軒で、いずれも嘉義市の歴史建築に指定されている。建設当時、このあたりは「檜町」という地名で、その地に阿里山の檜などを使った宿舎が立ち並ぶ林業の中心地であり、また嘉義でもっとも繁栄していた地域でもあった。
現在は、日本家屋の宿舎にレストランやカフェ、土産物店などが入店していて、宿舎群全体が「檜意森活村」という文化商業施設になっている。
建物の修復が自然で、店舗もギラギラ目立つ看板なども無く、落ち着いた雰囲気の町並みは、まるで日本にいるみたい。「台湾の小京都」といわれるのも納得。
お土産物屋さんもたくさんあったが、がぁこさん的にはとくに買うものは無かったので、主に建物を眺めながら歩く。
こちらは「所長宿舎」。台湾総督府営林局嘉義出張所の所長宿舍だった建物。
日本家屋の町並みの中には洋館もあった。ここだけ珍しいなと思ったら、こちらは「嘉義營林俱樂部」という建物で、日本統治時代は営林局の職員や訪問客のためのレジャー施設だったとのこと。こじんまりしていながらも、エレガントな建物だ。見に行ったときは何かの展覧会だか個展だかで、絵とかアート作品が展示されていたと記憶している。
「檜意森活村」、100年前の街を歩いているような気分が味わえてとても楽しかった。車庫と製材所と北門駅とここを一度にまわって、林業でにぎわったかつての「木都」の雰囲気がより深く感じられたと思う。これから行かれる方も、時間があればぜひ訪ねてみてほしい。
さて、気が付けば14時も過ぎて、だいぶ歩き疲れた上にお腹がすいてきた。
もうおやつの時間だけど、遅めのお昼を食べに行くことにしましょう♪
2022年12月2泊3日嘉義の旅8-DAY1-8につづく~
檜意森活村(MAP)
住所:嘉義市東區共和路356巷3號
時間:10:00~18:00
ここまでの散策ルート(MAP)
※体験記の内容と現地の現況は異なる場合があります。
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