続いてやってきたのは、「台湾花磚博物館」から林森西路を線路沿いに7分ほど歩いた「阿里山森林鉄路車庫園区」だ。
「阿里山森林鉄路」は、日本では「阿里山森林鉄道」として知られる森林鉄道なので、ご存じの方も多いのでは。
現在の正式名称は「阿里山林業鉄路」。これは、2018年に運営管理が林務局の「阿里山林業鐵路及文化資產管理處」に移された際に変更された新名称だ。
管理処の公式サイトでは、この園区は「嘉義車庫園区」となっているけど、いまでも門とかマップに「阿里山森林鉄路」と書いてあるのは、前の名前がそのままになっているのね。(がぁこさんは長らく「森林鉄道」と呼ぶのに慣れているため、以下の本文も「森林鉄道」のままとします)
この森林鉄道が完成したのは1912年(大正元年)。当時工事を請け負った鹿島建設のサイトを拝見すると、施工には並々ならぬ苦労があったことがわかる。
上記の鹿島建設の記事によると、当時の名称は「阿里山鉄道」だったのかな?
現在の路線は、台湾鉄道嘉義駅と阿里山間の全長70㎞あまり。平地と山上の駅の標高差は2400m以上もあり、標高が上がるごとに気温も下がって、熱帯、亜熱帯、温帯、寒帯と4つの気候帯に入っていく。
阿里山森林鉄道の最大の見どころといえば、奮起湖駅に到着する前のぐるぐるループを描きながら山を登る区間や、神木駅から阿里山駅に向うスイッチバックや大カーブ。
もし台湾がユネスコに加盟できてたら、きっと阿里山森林鉄道は世界遺産になってたんではないかと思う。世界的にも素晴らしい登山鉄道だ。
運行開始当時の始発は、現在は2つ目の駅になっている北門駅。ここ「阿里山森林鉄路車庫園区」は、その北門駅の車両修理工場で、車庫は現役で使用されている。基本的に「禁止進入」と書いてある場所以外は自由に参観可能だ。
ライトな鉄子のがぁこさん、すっごく来てみたかった場所で萌えまくり!
地図を確認してみよう。結構広いよね。資料によると敷地面積は4.47ヘクタールもあるんですって!
まず園区の入口から敷地に入ると、左手に嘉義機車庫。中に見えてる赤いディーゼル機関車は、たぶん現役の機関車だと思う。中は立ち入り禁止。
そして、入口のやや右前方に転車台!!
すてーきーーー!!
このとき転車台の上に鎮座されていた車両は貨物用かな。車庫から線路が続いているので、車両はここまで来て方向転換して車庫に入ったり、外に続く線路に出たりしたのかしら。
そして、転車台のわきには蒸気機関車!
こちらはアメリカLima社製造の「SL-13蒸気機関車」。シェイ式っていうのよね。1912年に阿里山森林鉄道開通時に購入したもので、11~18号まであり、主に嘉義から竹崎の平地で木材の運搬を担っていたそうだ。
こちらの赤い客車は木造車両。レトロで素敵。
この藍色の車両は客車。なんていうお名前の車両かは不明。
こちらのオレンジの機関車は、新三菱重工製造の「11403-1」。1953年に購入した初代ディーゼル機関車だそう。
このオレンジの機関車も、先ほどと同じ「11403-1」。外観が少し違うけど、たしか前から見たか後ろから見たかの違いだったと思う。
この黒い色の機関車は同じシリーズの「11403-2」。同じく新三菱重工製造。
こちらの「中興號」は1963年から27年間にわたり阿里山森林鉄道の主力車両だった日本車輌製造が製造した気動車。
どの車両もレトロで大変よろしい。写真を撮れてない車両もいくつもあって、鉄道好きなら時間がいくらあってもいいくらい、見ごたえがある。
タイミングが合えば、現役の阿里山森林鉄道の車両が走る姿を近くで見られることもあり♪
超おすすめです!!
2022年12月2泊3日嘉義の旅5-DAY1-5につづく~
阿里山森林鉄路車庫園区(MAP)
住所:嘉義市東區林森西路2號
時間:08:00~18:00
ここまでの散策ルート(MAP)
※体験記の内容と現地の現況は異なる場合があります。

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