9月20日(土)と21日(日)は「2025全国古蹟日」だった。
「全国古蹟日」というのは、毎年9月の第三週末に文化部(文部科学省に相当)主催で開催されている文化イベント。
イベント開催期間中は、全国の古跡や歴史建築が無料公開になったり、普段非公開の古跡の限定公開があったり、特別なイベントがあったりと、歴史好き、古い建物好きにはたまらない週末になるのだ。
台北の目玉というと、年に一度、全国古跡日の一日だけの「立法院」と「台湾総督府専売局」の一般公開だろう。
とか言って熱く語ったけど、いままでこの二つが一般公開になるって、がぁこさん知らなかったのですよ。
全国古跡日も、「ああ、古跡イベントデーやってるんだな」くらいで、特に気にしたことなかったのね。10年以上台北に住んでるにもかかわらず。
それが先日、会社で雑談中に「今週末って古跡日だっけ」と話題が出た時に、隣の席の子が「立法院と専売局も公開あるんだよね」と言ったのをわたくしの耳がとらえ。
がぁこさん、「ええええええ!!まじ!?」となって、詳しく教えてもらった結果、9月20日(土)のこの一日だけ、「立法院」と「台湾総督府専売局」が見学できると知り。
ついでに調べたら、2025年は月に一度の休日参観を中止していた「総督府」も9月20日(土)に特別参観開催、さらに「行政院」も特別開放あり、さらにさらに、普段は平日しか公開してない「監察院」「国史館」までもが特別参観開催とわかり、がぁこさん大興奮。
「絶対朝イチで出かけて回れるだけ回る!!」
と固く誓ったのでありました。
それから前日まで、地図を見て順路を考えた結果、当日は台湾総督府専売局、総統府、国史館、立法院、監察院、行政院、の順で回ろうと決定。
そして、9月20日(土)当日。
がぁこさんは予定通りの朝9時過ぎに、「台湾総督府専売局」に到着。
お天気は快晴で、青空に赤レンガの建物がよく映えて美しい。
この道を通るときにこの外観はよく見かけるけど、扉が開いていてたくさん人が集まってる光景は初めてみた。
日本統治時代の台湾では、日本の統治機関である台湾総督府が、タバコ、酒、食塩、樟脳、アヘン、マッチ、石油、度量衡器の8種類について専売制を敷いていた。
今目の前にある「台湾総督府専売局」の建物の完成は1922年。設計は日本統治時代の官公庁の建物の設計によく名前が出てくる台湾総督府営繕課技師の森山松之助。建築スタイルは総督府とよく似ている。
戦後は「台湾省専売局」に名を改め、2002年に専売制度が廃止されると、「台湾菸酒股份有限公司」に名称が変更された。歴史的価値のある建物は、1998年に国定古跡に指定されている。
普段は表の門が固く閉ざされ、中をうかがい知ることはできないが、全国古跡日のこの日だけは、一般公開される。
玄関ホールの上部にはドーム型の屋根、正面には半月型の妻壁、赤レンガと白い石のコントラスト等、外から見るだけでも美しい建物だ。
一般公開されるのは、玄関ホールと大階段の上の廊下手前まで。公開範囲であれば、特に身分証提示などの手続きも必要なく、自由に出入りできる。
大階段の上までは上がれるが、建物内のお部屋などは参観できないのは非常に残念。だけど、玄関ホールの大階段が見れただけでも来た価値あり。
ただし、冷房とか一切ないので、むんむん蒸し暑く、ずっとはいられない。立ち止まって天井眺めてるだけでも滝汗。階段上がっても滝汗。
公開範囲を見て回り、9時20分過ぎには表に出てきたがぁこさん。外の方が涼しいってどういうこと!?と思いながら、次の目的地「総統府」に向かったのでした。
2025全国古蹟日6古蹟参観記②につづく~
台湾総督府専売局(MAP)
住所:台北市中正區南昌路一段4號
※通常は内部公開無し。外観のみ見学可能。
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