たまに、牛肉麺が食べたいな~と思うときがある。
このあいだ、散策からの帰り道にすごくお腹が空いていた時、ひさしぶりに牛肉麺が食べたい気分になった。
牛肉麺にはいくつか種類がある。
スープでいうと、基本の醤油ベーススープの「紅燒」、豆板醤入りでピリ辛の「四川紅燒」、透明な塩ベースの「清燉」。牛骨出しを煮込んだ白濁上のスープも「清燉」という。
この日の気分は、透明スープの「清燉」だった。
ちょうどその時あるいていた道は、さながら「牛肉麺ストリート」といってもいいくらい、何軒も牛肉麺屋さんが並んでいる杭州南路一段だった。
あ、だから牛肉麺の気分になったのか。笑
歩きながらどの店にしようかな~と見ていくと、「大塊紅燒牛肉麵」というお店にたくさん人がいるのが目に入った。
ここはたぶん前に入ったことがある。たしか赤いスープのピリ辛を頼んだ気がする。
※帰宅後に調べたら2018年に食べに来たことがあった。
お店に近づくと、牛肉?牛骨?のにおいがした。苦手な人は肉くさいと思う人もいるかもしれない。空腹の私には美味しそうな匂いに感じた。
店頭に貼ってあったメニューを見ると、透明スープの「清燉」もあった。いいじゃん、ここにしよう。
店に入るとご主人らしきおじさまに「内用(イートイン)?外帯(テイクアウト)?」と聞かれたので、イートインと答えると座る席を指さされたので、そちらに着席。
すかさず「今日何食べる?」と聞かれたので、「清燉(ちんどん)牛肉麺」と答えると、「麺足す?」と聞かれ、「?」となる。
「うちで食べたことある?」と聞かれ、多分来たことあるけど、もう忘れてるしなあと首をひねっていると、おじさまが次のように説明してくださった。
おじさまがおっしゃるに、無料で1回麺足せるけど、今日はもうすぐ麺が売り切れそうだから、足すようなら最初から聞いておきたい。足す量は、一口分か、半人前分かが選べる、とのことだった。
ーーそうか、麺とスープが1回だけおかわりできるんだっけ。
ちょっと思い出した。前回はおかわりしなかったと思うけど、この日は超空腹だったので大盛りにしたい気分だったわたくし。
「と、じゃあひと碗……? 半??」
「ハイ……」
とお答えすると、言い方がおかしくて日本人バレ。
「え? 外国の人? 日本人?」
すると、観光客が慣れない中国語話しているんだと、勘違いされたと思われるおじ様たちが、感心した様子でますます優しくお世話してくださった。
お店の方「酸菜(からし菜の漬物)残りこれだけだけど、いる? 全部上げるよ」
がぁこ 「いえいえ、多すぎます」
お店の方「じゃあ半分にするね」
すみません、すみません、おかしな中国語話すけど、10年以上台湾住んでる在住なんです、ごめんなさい。ありがとうございますううう。
心の中で恐縮しきりながぁこさんとお店の方が上記のやり取りをしているうちに、割とすぐに清燉牛肉麺190元が着丼。
洗面器みたいな丼キタ!
黄金色っぽい透明スープにつかってるのは、太くてちぢれた幅広の平打ち麺。薬味は蒜苗(葉ニンニク)。
牛肉は薄切りで、店名にあるような「大塊」ではない。だけど食べてみると、すっごく柔らくて美味しい。
スープは牛のうまみとニンニク風味が感じられる。これは葉ニンニクの風味かな。
割としっかりした味だけど、私的にはもうちょいちょっとだけ塩足してもいいかも。でも十分美味しいです。
で!
麺が美味しい。ぷるぷる、ぷりぷり、なんていうか、すいとんみたいな弾力のある食感で、麺がマジで気に入った!
酸菜は入れても入れなくてもOK。少なくしてもらってよかった。
しっかし、麺最初から足してて、1.5人前になってたから、麺の量がすごくて、最後は長満腹になってしまったわ。
食べ終わってお支払いをお願いすると、お店のおじさまたちが、「どうだった? おなかいっぱいになった?」って聞いてくれた。お客さんいっぱいで忙しいのに、なんてフレンドリー!
笑顔で親指たててGOODでお返しした、がぁこさんでした。
美味しかったです。
ごちそうさまでした♪
大塊紅燒牛肉麵(MAP)
住所:台北市中正區杭州南路一段79號
時間:11:00~19:30、日曜・月曜定休
※閉店前に麺が売り切れることがあるみたい