「関廟三宝」というのをご存じだろうか。
台南市関廟の三大名物を指す言葉で、パイナップル、関廟麺、タケノコがこれに含まれる。
タケノコは正直、イマイチぴんと来ないけれども、パイナップルと関廟麺は、台湾で普通に生活していると「関廟産パイナップル」とか「関廟麺」の名前はたびたび目にする。
台南で有名な乾麺、料理としての乾麺じゃなくて、乾物としての麺といえば、「意麺」か「関廟麺」が二大有名麺だろう。
2018年に台南市鹽水に行ったときには、屋外に意麺が干されている現場に出くわして興奮した。いい思い出である。
意麺は黄色っぽくて細い平麺で、関廟麺は白い細麺と、それぞれ姿かたちが異なる。
今回の関廟の旅では、胃袋の関係上、麺類は食べるものリストに入れてなかったけれど、鹽水の時のように、町中で関廟麺の製造風景に出会えるのではないかと期待していた。
さて、阿咪鳳梨吐司でパイナップル食パンを買い、それをコンビニでつまみ食いしたがぁこさん。
次の目的地は町の東端にある景勝地「大潭埤旺莱公園」だ。水辺の景色が綺麗な公園で、パイナップルのオブジェがあるそうな。
食パンを食べたコンビニから公園まで、だいたい1.5㎞くらい。町の西の端から東の端に突っ切っていく感じで、歩いて20分といったところ。
コンビニの向かいの民権街という路地に入り、東に向かって歩いていると、前方に製麺所発見!
「協進製麵廠」というお店で、「60年老店」と書いてあるから老舗っぽい。近くに麺を干してるところとかないかな?と思いながら、そのまま道を進んでいく。
あ!! お店の裏手に、麺が干してある!!
暖簾みたいなストレートの麺の後ろには広場があり、そちらにはずらりと竹ざるにのせた麺が干されていた。
これこれ!! こういう風景が見たかった!!
地元の伝統を感じさせる文化的景観!
圧巻だわ!!
竹ざるの上の麺は、白い細麺をまとめて三角に折りたたんで置いてあった。丸いざるにいい塩梅で並んでいる。
奥では、お店の方が麺の表裏を裏返していらした。麺の表裏にまんべんなく太陽の光をあてて、むらのないように乾かすんだろうね。
素晴らしい風景を拝見できて感激。
いつまでも、この伝統的な風景が残ってほしいなあ。
2022年9月2泊3日台南漫遊13-DAY2-6につづく~
協進製麵廠(MAP)
住所:台南市關廟區東勢里東安街49號
ここまでの散策ルート(MAP)
※体験記の内容と現地の現在の状況は異なる場合があります。