台湾は先週の木曜日から日曜まで清明節の4連休でした。がぁこさんはどこにも出かけずアパートでのんびりしつつ、何年分もたまっているパソコンの画像整理をしたり、過去の旅行の旅メモを発掘したりしておりました。
わんさか、まだ旅行記書いてない旅の画像やメモがでてまいりましたので、ぼちぼち、旅行記をUPしてまいりたいと思います。
2025年現在とは、お店や風景が変わっているとかありそうですが、個人の旅の記録ということで。
日本で見ている家族や友人にお届けするとともに、いつか旅に出られるどなたかの参考になれば幸いです。
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2022年9月某日朝10時。
がぁこさんは台湾鉄道永康駅前に立っていた。
朝8時前に台北駅で高速鉄道に乗り、9時半前に高速鉄道台南駅から台湾鉄道沙崙駅発の普通列車に乗り換え、ここ永康駅にやってきたのだ。
今回のひとり旅は平日2泊2日の台南旅。
当時、有休が積もり積もっており、年末までに可能な限り消化してほしいと会社から言われていたため、休みを取っての旅行を敢行したのである。
初日最初の目的地は、台湾島の歴史と人々の生活や文化の変遷を紹介する「国立台湾歴史博物館」。所在地は台湾鉄道台南駅から北に2駅の永康駅から、タクシーで10分ちょいの郊外だ。
なぜこんなところまでわざわざ来たかというと、前年に行った台湾人の友達が「すっごいよかったから、超おすすめ!!」と熱く推薦してきたから。
「国立台湾歴史博物館」は2019年から改修工事のため閉館していて、2021年にリニューアルオープンした。件の友達はリニューアルオープンのしばらく後に見に行って、VRやインタラクティブコンテンツなど、最新技術を駆使した展示が導入されたりしていて、すごい見ごたえがアップしたと力説していた。
台南市の中心からだいぶ離れているから今までなかなか足がのびなかったけど、興味深そうではないか。
出発前に見た博物館の公式サイトによると、10時半と14時半に定時ガイドツアーを開催しているとのことなので、10時半の回に参加しようというわけである。
永康駅前に待機しているタクシーに乗って、「国立台湾歴史博物館」前に到着したのは10時15分ごろだったかしら。
通りから博物館の建物は見えてるけど結構遠いのよ。表の道からチケット売り場まで歩いて4~5分かかったもん。やみくもに行くと分かり辛いかもなので、見学に行かれる方は事前に博物館の公式サイトのマップを確認しておくと安心だ。
入館チケットは100元。チケット売り場でチケットを買う際に、10時半からのガイドツアーに参加したい旨を伝え、身分証を提示して参加料金30元を支払い、参加証とイヤホンを受け取った。
10時半に1階の指定された場所に集合すると、この日は平日の朝だったためか、ガイドツアー参加者は私ひとり。ボランティアガイドの先生がまるで私の専属ガイドのような、贅沢なツアーとなった。
チケット売り場のある1階エントランスから、エスカレーターで2階に上がると常設展の展示スペースだ。
大きく吹き抜けがとってあり、天井も広い。開放感溢れる空間になっている。
博物館の展示は「台湾、出会いの島」、「最初の上陸」、「海によって生きる島と人」、「山海間での共存と競合」、「新秩序の下での苦悩と夢」、「民主化への道」、「みんなの博物館」の7つのコーナーで構成されている。
最初の紀元前の台湾の始まりから、現代世界まで、時代の変遷を文物や年表、相互体験型の展示、模型などを通して学ぶことができる仕組みになっている。漢人だけではない多民族の視点からの展示になっているのも興味深い。
戦後の経済発展時代の展示
ガイドツアーは中国語オンリーだけど、一つひとつのコーナーで、深掘りしたお話をたくさん聞くことができて、非常に興味深かった。
例えば下の写真。台北の迪化街などで見られる街屋と呼ばれる1階にアーケードのある商家の建物は、古い時代はアーケードがアーチのある建築様式で、ファサードの彫刻も凝っているが(写真右側)、時代が下がるとファサードの装飾が簡略化され、アーチもなくなり直線になった(写真左側)、など。
すべてのコーナーを見て回って、最初の1階の集合場所に戻ってくるまで、ガイドツアーの所要時間はおおよそ60分。ガイドツアー終了後、今度は自分一人でさきほど見た常設展を見て回った。
常設展の見学後は、ガイドさんにおすすめされた1階の時光駅と円形劇場の映像上映を見たいと思っていたら、ちょうど時光駅の12時の上映が始まりそうだったので入口で待機。
ここは昔の木造駅舎を模した場所に鉄道の客車が設置してあり、車両内に入ると車窓に現在から過去にさかのぼる台湾の風景のアニメーション映像が流れ、「時空の旅」が楽しめる仕組みになっていた。(映像の撮影は禁止だったので内部の写真は無し)
上映が終わると12時10分すぎ。次の円形劇場の上映は13時半とのことだったが、そろそろスケジュール的に台南市内に移動しないといけない時間なので、今回はパス。
ミュージアムショップでグッズをいくつか購入してから、チケット売り場でガイドツアーの参加証とイヤホンを返却し、12時半過ぎに博物館を後にした。
ここからバスで台南市内の宿へ向かいますよ!
2022年9月2泊3日台南漫遊2-DAY1-2につづく~
国立台湾歴史博物館(MAP)
住所:台南市安南區長和路一段250號
時間:09:00-17:00 (最終入館時間16:30)、月曜休館(祝日の場合は開館)
チケット:大人100元
※体験記の内容と現地の現在の状況は異なる場合があります。