台湾の「鶏肉飯」というと、嘉義風の細めにさいた鶏肉をご飯の上にのせて、たれをかけるタイプを思い浮かべる方が多いと思う。がぁこさんもそうだ。
だけど、最近はマレーシアの「海南鶏飯」っぽいチキンライスを提供するお店が増殖している気がする。
その手のお店は不思議なことに、だいたい店名が「〇〇鶏肉」で、白い看板に黒字で店名が書いてあり、イートインの席は少しかまたはテイクアウトのみ、そしてメニューもほとんど同じ。
チェーン店なのかお互いに真似してるのかは知らないが、見た目からサービス、料理の内容まで、そっくりなのだ。
基本の「鶏肉飯」は、白いご飯の上にしっとりしたゆで鶏に、香港の焼き物の上によくのってるネギとショウガを混ぜた薬味と、刻んだ唐辛子をオンしてあって、付け合わせはキャベツか青菜の炒め物、ゆで卵、厚揚げの煮物の組み合わせ。海南鶏飯とはやっぱりちがう、台湾風。笑
ちなみに、鶏肉はたぶん工場とかでまとめて作ってるのかな、冷たいのが供される。ご飯とおかずはその場で作ってるのであったかい。
あとは、鶏肉を揚げた肉団子に変えた「獅子頭飯」、それぞれにカレールーをかけた「咖哩鶏肉飯」と「咖哩獅子頭飯」といった具合。
だけど、そっくりなんだけど、お店によって味とかちょっと違う。鶏肉の味はいっしょなんだけど、カレールーの味とか、ご飯の味とか、違うのよ。
上記の系列店で私が好きなのは、MRT東門駅の、ちょうど信義路の永康街の向かいにある「武田鶏肉」だ。
ここは、ご飯の炊き具合がすごい私好みで、あとカレールーの味も私が好きなタイプ。甘口じゃなくて、中辛くらいで、ルーは焦げ茶色でスパイシーないい香りがする。
よくたべるのは、カレーをプラスした「咖哩鶏肉飯」140元。鶏肉の上にカレーをかけちゃうお店もあるんだけど、ここは白いご飯の上おかず、おかずがのってない部分にカレーをかけて、その上に鶏肉がのせてある。
だから、鶏肉をちゃんと味わいたい、いや、やっぱりカレーと絡めて食べたい、というのが両方できる。それがうれしい。
お店の前を通りかかると、いつもカレーのいい匂いとご飯の炊ける匂いがして、食べたくなる。そしてよく引っかかって食事となる。席が数席しかないので、満席の時はあきらめるけど。だからか、テイクアウトの人が多い。
これで140元って、コスパすごくいいと思うの。美味しいし。永康街の散策中に、安くて美味しく食事を済ませたい時に、おすすめです!
武田雞肉(MAP)
住所:台北市中正區信義路二段203號
時間:11:00~21:00