「多田榮吉故居」の見学を終えたがぁこさん。馬偕街の横断歩道から下の道の文化路に下り、東に向かって200mほどにある重建街という路地に入っていく。
文化路から重建街に入ると、最初は普通の住宅街だが、1分ほど歩いて下り坂が始まるあたりから、周囲に古い時代の建物が多くなってくる。
例えばこの赤レンガの建物なんかは、おそらく清代に建てられたものだと思う。
じつは、この重建街という路地は、清代の1796年に淡水河岸に「福佑宮」が完成してから、周辺に福建省から渡ってきた商人たちが店を開いた、淡水で最も古い商店街。
現在賑わっているのは淡水河岸沿いの淡水老街だが、本当に古い町並みはここなのだ。
20世紀初頭までは大変栄えたというが、いまの重建街はとても静かな路地だ。
前を歩く猫さまを追って、わたしも坂を下っていく。
清代末期から日本統治時代に建てられたと思われる古い建物たちは、どれも趣深いたたずまいで、とっても素敵。
商店やカフェになっている建物もあって、文化やアートが好きな人が散策に訪れる通りなんだろうな、という感じがした。
河岸に向かって下る坂は風通しがよく、日陰にいるとすごく涼しいからか、建物の段に腰かけて涼んでいる人が沢山いらした。もしかしたら、どこか近くの人気カフェとかの順番待ちをしてたりするのかもしれない。
今回は、この坂の途中に見学したいスポットがあるので、お店の見物はしなかったけど、またの機会はお店めぐりをしてみようかな。
また少し坂を下ると、目の前の視界が開け、観音山が見えるところに出る。私の目的地は、下の写真の右側の塀が水色に塗られた方の、右側に下る階段の先にある。
階段を少し下りるとT字の突き当りになっていて、その右側の突き当りに佇む日本家屋が、目的地の「淡水日本警官宿舎」だ。
ここは大正年間に建てられて、淡水郡役所警察課長宿舍として使用されていた宿舎で、戦後も台北県政府警察局淡水分局局長宿として使用され、2007年に歴史建築に指定されたのだそう。
2019年に一般公開が始まって、「いつか行ってみたいスポット」のひとつだったのだが、今回やっと来ることができた。
立派な門をくぐって宿舎にお邪魔する。
さきほどの「多田榮吉故居」のようにお庭があるかと思って、まずは建物のわきを通って裏に行ってみた。お庭はなかったが、一段高くなってるところから屋根瓦の様子がよく見えたのはなかなか良かった。
建物裏の石垣に小さい扉があったけど、これは防空壕とかなのかしら。
再び玄関に戻り、今度は靴を脱いで中へ。靴下はいてるのでそのままでOK。受付の方はおらず、自由参観だった。
中に入って最初に思ったのが、「冷房が効いてる!」ってことだったわたし、相当暑さにやられてたらしい。笑
玄関を入ってすぐ左手は応接室。
その隣にふすまで仕切られた和室が2室続いていた。ここは2019年にオープンして年数経ってないためか、畳はそれほど傷んでいない。
玄関側の和室には、修復の技法や瓦などの建材を紹介するコーナーがあった。
2室の和室につながる縁側には椅子が置いてあり、外の風景を眺めながら休憩できるようになっていた。
この縁側は普通よりかなり幅が広くて、ほとんど独立した板の間みたいだなと思ったら、戦後にここに暮らしていた警察局長の奥様が踊りをたしなんでらして、その方が踊りの練習をするために板の間を拡張したんですって。
ちょっとしたサロンみたいで素敵な空間に腰を下ろして外を眺めると、窓の外に木々の緑が見えて気持ちがいい。前方左にはお寺の屋根も見える。
目の前は4階建てとかの民家だけど、きっと昔は無かったと思うので、当時はお寺の屋根越しに観音山が見えたのでは?
板の間の奥には少し本も置いてあって、自由に読めるようになっていた。
休日にもかかわらず、室内には私のほかに二人連れの方々がいらっしゃるだけ。
ていうかここ、無料で入場できるのに、こんなに冷房効いてて涼しいし、まったりのんびりできる穴場の休憩スポットすぎん!? お手洗いがないくらいで、ほとんど最強じゃない??
またこの辺りを散策する際には、ぜひ休憩に立ち寄らなくては。最高すぎる。
あまりにも居心地がよくて、このあと30分近く縁側でぼお~っとした、がぁこさんでありました……。
2026年7月淡江大橋再訪&古跡巡りの旅⑪につづく~
淡水日本警官宿舎(MAP)
住所:新北市淡水區中正路12巷5號
時間:09:30~17:00、土日は18:00まで
入館無料
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