2022年12月2泊3日嘉義の旅15-DAY2-3獄政博物館(嘉義旧監獄)。大正時代の刑務所建築を見学!

2025/11/22

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さてさて。

いよいよ、嘉義の旅2日目のメインイベントに出発よ!

目的地の「獄政博物館」は、「九華山地蔵庵」から自転車で2分。歩いても7分の距離だ。

博物館の手前にある公園にYouBikeステーションがあるので、そちらで自転車を返却。

歩いて博物館に向かったところで、時刻は9時10分ごろ。


開館は9時半で、まだまだ時間がある。

当時の公式サイトには、ガイドツアーに参加して見学するみたいなことが書いてあったので、必ず参加するために並ぶつもりで早めに来たのだが、コロナ期間はガイドツアーは中止で自由参観に変更と正門の横に告知の看板が置いてあった。

そのまま門前で立って待っていたら、ボランティアスタッフのおばさまが「中で座って待ってたらいいわよ」と誘ってくださったので、ありがたくスタッフのみなさんと座って待たせていただいた。感謝♪


そして9時半に時間通りに開館。

スタッフの皆さんにお礼を言って、いざ、見学へ!

獄政博物館(嘉義旧監獄)」の前身は、1921年(大正10年)に完成し、翌年から供用を開始した「台南刑務所嘉義支監」。その後わりとすぐの1924年(大正13年)に「台南刑務所嘉義支所」と改名、戦後は国民党政府に接収されて1947年に「台湾嘉義監獄」と改名されたのが、現在「嘉義旧監獄」と呼ばれる所以である。

刑務所の建物は「ペンシルべニア・スタイル」と呼ばれる建築様式。これは、19世紀初頭にアメリカ・ペンシルベニア州で考案された監獄の形で、受刑者を独房で生活させて隔離する管理方法を取るスタイルなんだそうだ。

建物本体だけでなく、館内の施設も、ほとんど日本統治時代のままの姿が保存されている。非常に状態がよく、貴重な建物は台湾の国定古跡になっている。

刑務所正門をくぐると、目の前にあるのが官舎で、その先が刑務所だ。


建物はつながっている。こちらは特別接見所。


廊下を抜けると舎房だ。


網走刑務所などの日本の明治・大正時代の刑務所に見られる、中央見張所を中心に放射状に舎房が並んでいるのが特徴だ。


嘉義の中央見張所(中央台)。目の前の舎房は3つだった。網走は5つ。


常駐してらっしゃるボランティアガイドの方に言われるまま、中央台から入口方向を振り返ると、頭上にお仏壇があるのが見えた。


中央台のまわりには、刑務官や受刑者の制服や物品の展示もあった。


このとき見学できた舎房は、3つのうち、正面の1つだけ。


中に入ると、以前愛知県の明治村で見た刑務所の建物に雰囲気がよく似ていた。



独房は中にトイレあり。布団敷いたらギリギリくらいの広さだ。


刑務所本館の隣には受刑者の人が刑務作業に従事するための工場建物もあった。こちらの建物は第二工場。


昨日見学した製材所の工場と雰囲気がよく似ている。


室内には昔の看板をはじめとした古い文物がいくつも展示されていた。


こちらは「大正十年」と書かれた棟札。


受刑者の合葬墓の墓石。


工場のそばには女性受刑者のための「婦育館」という舎房もあった。


先ほどの舎房のミニチュア版といった風情。


数人で入居する広めの房もあった。


日本統治時代には女性は子どもを連れて服役することもできたそうだ。揺りかごや木馬が置いてあったのがリアル。


ここは作業部屋だったかしら。ガラス窓が大きくて明るい部屋だった。


この外は庭。たぶん運動するところだったのかな。塀の上に鉄条網があるのが切ない。


こんな感じで、ひと通り見学し終わり、正門に戻ってきたら10時半過ぎになっていた。だいたい1時間ちょっと見学してたのね。

正門を出て左に曲がり、朝来た方向、すなわち南に進むと、刑務所の塀の南端の外側に和風建築の宿舎群があって、いくつかの建物は工房とかになってるということだった。


次の予定があるので宿舎村の中までは入らなかったけど、興味はある。いつか機会があったら路地の中も歩いてみたい。


獄政博物館、古い建物好き、歴史好きの人にすごい刺さるスポットだと思う。

超おすすめです!!

(がぁこさんは、いつか機会があったら網走刑務所にも見学に行ってみたいなあ~)


2022年12月2泊3日嘉義の旅16-DAY2-4につづく~


獄政博物館(嘉義旧監獄)MAP
住所:嘉義市維新路140號
時間:2025年11月現在、自由参観は09:30~12:00(最終入場11:40)、13:30~16:00(最終入場15:40)、月曜休館(旧正月、清明節、端午節、中秋節も休み)
定時ガイドツアー:10:00、11:00、14:00、15:00
参観案内(中国語)

ここまでの散策ルート(MAP
自転車&徒歩。



※体験記の内容と現地の現況は異なる場合があります。

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日本産がぁこの台湾日記。台湾が好き。 やって来た来た、いとしくて、こいしい、台湾。 勉強して、食べて、遊んで、旅して。勢いだけで、突っ走る元OL留学生、今日も台湾をゆく。2011年台湾の大学の学士課程に留学、2017年台湾の大学の修士課程卒業、台湾で社会復帰。2024年4月よりBloggerでブログ開設。 旧ブログはこちら↓ https://taiwanitoshikoishi.localinfo.jp/

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