国家鉄道博物館 第1期エリア開幕参観記①朝イチに突撃して柴電工場貸切状態で満喫!

2025/08/16

台北市 台湾ひとり旅記 台湾観光

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ついこの間、2025年7月31日に「国家鉄道博物館」の第1期エリアが待望のオープンを迎えましたね!

がぁこさんは、鉄道見るのも乗るのも好きなライトでゆる~い鉄子。

むっちゃ気になってた博物館、長らく準備中だったので、まだ一部分とはいえ、正式オープンのニュースを見た時はすごくときめいた。

そして、がぁこさんは古い建物萌え、工場建築萌えの属性も持っておりますので、ここはわたくしにとって、大好物の要素が詰まった素敵スポットなのであります!


国家鉄道博物館」は、台湾鉄道の車両工場「台北機廠」だった場所。2013年に工場機能が桃園に移転した後、2015年には敷地全体が国定古跡に認定されている。

まだ工場が稼働しているときや、移転した後とかにも、台湾鉄道の鉄道節とかのイベント時に限定公開されていた時期があり、わたしも一度見学に行ったことがある。

アルバムの記録を見ると、参加したのは「2012.08.11 Fun暑假,臺北機廠文化巡禮&松山文創園區」というイベントだった。


当時のカメラは性能がいまいちだったので写真もあまりいいのが残ってないけど、工場萌えとしては大興奮だったのを覚えている。




軽く整理すると、車両工場の歴史はこんな感じ。


1885年 清朝により北門の外に「台北機器局」が設置される

1895年 日本軍に接収される

1900年 台湾総督府鉄道部に移管され「台北工場」となる

1935年 工場が現在の場所に移転、「台北鉄道工場」となる
    
1948年 工場名が「台北機廠」となる

2012年 工場機能が桃園市の「富岡車輛基地」に移される

2013年 「台北機廠」閉場

2015年 工場跡地敷地全体が国定古跡に指定される

2025年 7月31日「国家鉄道博物館」第1期エリアオープン ←いまココ


貴重な近代鉄道遺産の工場は、博物館としてどんなふうに生まれ変わったのか。

期待に胸を膨らませ、がぁこさん、さっそく休日に突撃してきましたよ!!


国家鉄道博物館」の最寄り駅は、MRT南京三民駅、MRT国父館紀念館駅、MRT市政府駅の3つ。

今回がぁこさんはMRT国父館紀念館駅をセレクト。なぜかというと、台北ドームができたおかげで、MRTの駅から地下道で松山文創園区の目の前まで陽に当たらずに行けるから!(もちろん冷房アリ!)

松山文創園区から国家鉄道博物館まではすぐなので、なるべく暑さをよけながら行くのにぴったりのルートというわけなのよ。

松山文創園区の北側の菸廠路を北に向かって信号渡ると、すぐ右手に工場の敷地が見えてきて、一気にテンションUP!!


地図を見ると、最寄りの北一二門が私の最初のお目当ての柴電工場(ディーゼル工場)に近いから、北一門を目指して歩いていく。


開館時間は朝9時半で、15分くらい前に北一門に到着すると、誰も人がいなくてちょっと不安になる。


いちおう、北二門も見に行くと、こちらは行列ができていた。まさか朝はここからしか入れないのか?と心配になって、守衛さんに確認すると、どちらも9時半に開門するとのことだったので、北一門に戻って建物のドアの前でスタンバイ。


ちなみに、この北一門の建物は、工場の総合事務所ですよ~。


9時半の開門と同時に入館して、まずは受付カウンターで柴電工場(ディーゼル工場)のチケットを購入。


現在、国家鉄道博物館の展示エリアは柴電工場以外は無料で参観できる。柴電工場だけは入場料100元。チケットを現金で購入するなら、カウンターで買う必要があるみたい。この後、柴電工場に行ったら、そちらには自動販売機しかなくて、現金決済不可だったので、ちょっと注意が必要かも。

チケットをゲットしたら、早速、本日のがぁこさん的最初のメインイベント会場「柴電工場」へ!


正面入り口から中に入ると天上の高いホールになっていて、左手に白い客車、右手にカウンターがあった。


チケットを持っている場合は、そのまま直進してガラス戸手前を右に曲がって、柴電工場見学エリアの入口へ。


見学エリアの入口には電車の改札みたいなゲートがあるので、チケットのQRコードをスキャンして入場する。

機関車や客車、部品とかに興味がなくて、チラ見だけで来たらいいや、という方は、このゲートの外から中を眺めるだけでもいいと思う。

がぁこさんはもちろん、課金して中に入りますけどね!


で!!!!!!


朝イチだったためか、私の前にほかにお客さんがおらず、なんと貸切状態!!


マーベラス!! サンキュー神様!!



工場内に見える人影はすべてスタッフの方々。

いやあ、すばらしい。


パンフレットによると、1962年に建設された柴電工場の中には合計24両の機関車と客車が展示されているとのこと。


今いるエリアは「鉄道の動力」というコーナーで、機関車がいくつも並んでいて超かっこいい!!

蒸気機関車なんか、車輪が動くようになってて、目が釘付けになりましたよ!


オレンジのディーゼル機関車なんか、カバー?の部分が持ち上げてあって、普段は見れない内部の様子が見れるようになってたりして。



すてーーーきーーーーー!!


機関車のエリアから先に進むと、次のエリアは「鉄道の車両」。目がひかれるのは、その昔に「藍皮仔」と呼ばれて親しまれた藍色の客車!


しかも、しかも、しかも、客車の中に入れるんですのよ!!


動いてないけど、中に入れると、鉄道の旅気分が盛り上がりますよね!


以前、まだ南廻線で藍皮仔が現役だった時に、台東駅から屏東県の枋寮駅まで、1度だけ乗った時のことを思い出すわ……。


トイレとか、連結部分とか、「そうそう、こんなんだった!」って、すっごい懐かしかった。


荷物車まであったのには驚いたわ。小包とかだけじゃなくて、食品とかバイクとかも載せてたんだねえ。


この藍色の客車の奥の壁際には小部屋がいくつかあって、そちらも展示室になっていた。しかもクーラー効いていて快適だったので、中に入ってみた。


「古跡と歴史」と「保存と修復」という展示コーナーで、清代から移転までの歴史や、修理の技術や道具について、パネル展示や実際の文物で紹介されていて、とても興味深かった。


なかでも、「故事―北機」というインタビュー映像は、戦前から戦後に工場で働いていた人たちの証言がまとめられていて、戦争中の空襲の中どのように過ごされたのか、また、戦後に国民政府に接収された後に、日本人技師の一部は台湾に留め置かれて鉄道の運行を支えていた経緯など、知らなかった歴史の裏側がたくさん話されていて、非常に見ごたえがあり、11分くらいあるけど見入ってしまった。


ここは、奥まっていて、目立たなくてあまり見学する人が少ないかもだけど、とても見る価値のある展示室だと思いました。


「古跡と歴史」と「保存と修復」のコーナーを見終わって客車エリアに戻ってくると、チラホラとほかの入場者が増えてきていた。


次の場所に移動しようと出口に向かうと、スタッフの方に「再入場しますか?」と聞かれたので、「わかりませんが、再入場できるのですか?」と聞くと、スタンプを押すと当日限りで出入り可能になるとのことだったので、スタンプを押していただいた。


外に出てきたところで、だいたい入場からここまで40分くらい。

他も見るから出てきたけど、もっとゆっくり展示室の資料とか読み込んでたら1時間以上は時間見たほうがいいかも。

うん、今日この後また来れなかったら、日を改めてまた見学に来ることにしよう。

100元以上の価値あり!

有料だけど、ほんとうに価値あるので、ぜひみなさんも柴電工場見学してみてね!!


国家鉄道博物館 第1期エリア開幕参観記②につづく~


国家鉄道博物館MAP
住所:台北市信義區市民大道五段50號
時間:09:30~17:00(最終入場16:30)、月曜休館(祝日は開館、翌日休館)
入場料:「柴電工場常設展」だけ100元、そのほかは無料で参観OK

MRT国父紀念館駅から北一門までのルート(MAP


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日本産がぁこの台湾日記。台湾が好き。 やって来た来た、いとしくて、こいしい、台湾。 勉強して、食べて、遊んで、旅して。勢いだけで、突っ走る元OL留学生、今日も台湾をゆく。2011年台湾の大学の学士課程に留学、2017年台湾の大学の修士課程卒業、台湾で社会復帰。2024年4月よりBloggerでブログ開設。 旧ブログはこちら↓ https://taiwanitoshikoishi.localinfo.jp/

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