公園の出口を出て、先ほど最初に出迎えてくれた山門の前に戻ってきた。
空が抜けるような青で、山門の豪華さが引き立っている。
獅子も凛々しく威風堂々としている。
山門をくぐると、目の前にはまた更に立派な前殿が現れる。
「台北でこんな壮大なお寺、見たことないかも」と思うくらいの規模の大きさだ。
観光でよく行く龍山寺や行天宮より豪華だと思う。というか、こんな郊外にこんな立派なお寺があるなんて、驚き。
前殿から中に入っていくと、次が拝殿、一番奥が正殿となっていた。
「竹林山観音寺」という寺名の由来は、1939年にここに日本風のお寺が建てられたときに、お寺の信徒さんが多かった蘆竹、林口、亀山の地名をあわせて「竹林山」としたのが始まりだそう。竹林がたくさんある山かと思ったけど、違ったのね。
今お参りしてるこの立派な中国風のお寺は、戦後すぐの1946年に建立されたものだという。
どこを見ても、建物本体も装飾も、何から何までとにかく立派の一言。琉璃瓦、タイワンヒノキ、牛樟の木彫りなどが贅沢に使われていて、華やか。
天上が高くて、それがまた圧倒的な神々しさを演出しているよう。見上げれば、天井の彫刻も壮麗で見入ってしまう。
正面奥に祀られているのは「十八手観世音菩薩」様。
あまり正面からがっつり撮影するのも失礼かと思い直して遠くからお姿を撮影。
観音様の前は柵で仕切られていて中に入れなかったので脇から中を拝見したけど、金の輝きが眩しい空間で、精緻な装飾も美しくてうっとり。日本でもお寺大好きなのよね♪
上の階にも上がれるので、ぜひ上がって壁を彩る極彩色の彫刻や、屋根の装飾を鑑賞しよう。
本当に、これほどの規模と壮麗さを兼ね備えたお寺は台北ではなかなかないと思う。
語彙が貧しくて恐縮だが、本当に、このお寺の美しさには圧倒される。
参拝を終えて山門前に出てくると、不思議な高揚感が感じられた。やっぱりパワースポットだからかしら。
本当に、来てよかった。大満足!
観光で来るにはちょっと不便な場所だけど、台湾のお寺に興味がある方はぜひ参観にいらしてほしい。おすすめです!
2020年10月林口から台北までサイクリング⑥につづく~
※体験記の内容と現在の現地の状況は異なる場合があります。